【Winner Interview】丸一酒造 杜氏 神谷 尚宏 氏


【Winner Interview】丸一酒造 杜氏 神谷 尚宏 氏

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参加者(一般消費者)による大規模な飲み比べイベント、あいち美酒欄。
ブラインドでの利き酒とはいえ、専門家による鑑評会等とは一線を画すものであり、市場が求める味わいが如実に結果に反映される。
そこで、消費者から「一番美味しい!」と言わしめた証が、金鯱賞である。
その名誉ある金鯱賞に輝いた受賞者-美酒のつくり手に、改めて迫るインタビュー。

あいち美酒欄2015 「愛知県産米のお酒」 の部
優勝(金鯱賞) 丸一酒造株式会社 「ほしいずみ 純米吟醸 ひやおろし」
(原料米 若水・あいちのかをり)

―― 改めて、金鯱賞受賞、おめでとうございます!!

ありがとうございます。杜氏一年目で一生懸命つくったお酒なので、評価していただけて嬉しいです。

―― 杜氏としては一年目といっても、現場経験は長いですよね?

そうですね、現場に出てもう10年目になります。
ただ、杜氏というのはやはり責任が違いますし、その場その場で判断していかなくてはいけない事が多いので・・・心労で食欲が無くなったりもしました。

―― しかし、去年お会いした時より随分と逞しくなったような印象を受けます。

そうですか?(笑)でも、蔵のチームワークというか、みんなが持っている力を合わせていただけた賞だと思っています。

<蔵元・会長>(写真左)神谷君はよくやってくれたと思います。
技術者は技術を求めすぎるところがありますが、美酒欄では消費者の方が飲み比べて評価して下さったという事で、大変自信になったのではないでしょうか。

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―― そもそも酒造りの道に入られたきっかけは?

実家が酒屋(酒販店)だったからです。営業もしていましたので、精米歩合等、基本的な知識はあったのですが、扱っているうちにどうしてもお酒が造りたくなりまして。
突然、有名蔵を訪ねて『お酒を造らせて下さい!』とか、今思うととんでもない事をしたりもしました。

―― それは驚きです!どうなったのですか?

もちろん断られましたね(笑)。でも、色々とアドバイスをいただいて帰りましたよ。そのうちの一つ、5点法のきき酒トレーニングなどは、今も続けています。

―― 随分型破りですね!しかし今でも基本は見て覚えろ、的な世界なのではありませんか?

一部はそうかもしれませんが・・・。僕は、分からない事は何でも聞くようにしています。皆さん親切に教えてくださいますよ。今回出品したお酒についても、多くの方にアドバイスをいただきました。本当に感謝しています。同じように、今後自分も聞かれる事があればできる限りお答えしたいと思っています。

―― 今回の受賞は本当に「華やかな香り」と「綺麗な味わい」で高い評価を受けましたが、杜氏としては、決め手は何だったと思われますか?

自分としては、綺麗な中にも味わいがあるお酒を目指しましたので、そこを評価いただけたのは嬉しいです。決め手としては、やはりチームワークですね。全員が殆どミスや失敗をせず、一丸となって造りに励めた事が大きかったと思います。

―― 来年は追われる立場になりますが、美酒欄には参加していただけますか?

もちろん参加させていただきたいです。
来年は酒米「夢吟香」で金鯱賞に挑戦したいですね!

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【取材後記】
古くから、良質な米の産地としても名高い阿久比町。蛍が育つ名水と、良質な米を使って醸される丸一酒造の「ほしいずみ」。現在も、杜氏含めてわずか3人で200石を造っている。(取材中に会長も配達で抜けてしまう程、忙しそうである。)
今は若い力が中心となり、一生懸命励む姿に心を打たれると共に、神谷氏がすっかり「杜氏の顔」をしていた事に驚かされた。よく言われる“造り2年目”の壁も、一層頼もしくなった神谷氏が率いるこのチームなら、楽しみながら乗り越えてしまいそうである。何だかこちらも、ワクワクするような取材であった。(インタビュー:田中順子 写真:井上操)

神谷杜氏と一緒に、金虎賞受賞酒&新酒を楽しみませんか?
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